「部分痩せ」した部分は以前より太る

「部分痩せ」、特にこの問題は、男性よりも女性にとって関心があることのようです。

「どうすれば太ももを細くすることができますか」とか「お腹だけをスリムにしたいのですが」とか「脚をもっと細くするには」など、よく女性からこのような質問を受けます。

男性からも「何とかお腹だけ痩せるにはどうしたらいいのか」とよく質問されます。

でも残念ながら、身体の一部分だけ痩せる方法はありません。

なかには、「私はこの方法でお腹を細くした」という方もいるでしょう。

しかし、現在の肥満に関する研究では、部分痩せは不可能という見解に達しているのです。

では、巷ではやっているエステティック・サロンの部分痩せとは、どのような方法なのでしょうか。

大まかにいえばターゲット部位(痩せたい部分)の組織の圧迫によるへこみと、水分の追い出しです。

そうすると、あら不思議、確かに細くなってきます。

そもそも、人間の身体は約60パーセントが水分でできています。

このため、部分痩せしたい部位から水分を抜けば、確かにその部分は制くなります。

でも残念ながら、ずっとその刺さを保つことはできません。

それどころか、水分抜きをした部分は、前以上に細胞が水分を吸収しやすくなりますから、以前よりも太くなる危険性を持っています。

お腹をスリムにする「超裏技」あり!?

それでは、水を飲まなければいい?

それはだめです。

水分は身体の代謝をつかさどる重要な物質です。

もし身体に水分が足りない、つまりひからびた状態になると体調に大きな変化をきたし、やがては健康も損ないます。

また、腕立て伏せをしても腕の脂肪が落ちることはありませんし、腹筋運動をしてもお腹の脂肪が落ちることはありません。

運動によって務ちるのは身体全体の脂肪であり、部分痩せをすることはできないのです。

ただし、脂肪にも落ちやすい、落ちにくいの違いがあります。

内臓脂肪のほうが皮下脂肪より落ちやすく、皮下脂肪でも下半身よりも上半身の脂肪のほうが落ちやすいのです。

男性の場合、内臓脂肪型の場合が多いですから「お腹を細くする」ことは比較的簡単にできるということになります。

さて、ここまで部分痩せはできないと書いてきましたが、実は「超裏技」があります。

その方法とは、痩せたい部分にギブスを巻くことです。

2週間も固定すればその部分はすっかり細くなります。

これは、筋肉の組織(筋繊維)が委縮するためです。

でも考えてください。

こんなことまでして捜せる必要がありますか?

もちろん賢明な読者には、そんな方はいらっしゃいませんよね!

ジョギングのやりすぎは危険?

前の項でも書きましたが、腕立て伏せをしても腕の脂肪が落ちることはありませんし、腹筋運動をしてもお腹の脂肪が落ちることはありません。

それらの運動だけで、身体中の脂肪が落ちるということはまずないのです。

また、減量運動といえばジョギングと思う方は非常に多いのではないでしょうか。

確かに、ジョギングに減量効果があるというのは、必ずしもウソではありません。

毎日ジョギングを続けることによって、スマートな体型を維持している方も多くいらっしゃることでしょう。

しかし、このジョギングというのが結構くせもので、方法を一歩間違えると、減量どころか健康を損なってしまう可能性があるのです。

80年代に入ると、アメリカではジョギングブームが到来しました。

そういえばクリントン大統領も、ジョギング大好き人間として有名ですよね。

とにかく、スリムな身体と健康を維持するためにはこれが一番と、みんながジョギングに精を出しました。

ジョギングさえしていれば健康は維持できるといった神話も生まれました。

日本人に多い心臓異常

ジョギングをすると、脂肪が燃焼するという有酸素運動特有の効果が得られます。

この効果はジョギング開始後約20分で現われるといわれています。

特に週3回以上、1回につき20分以上のジョギングをするとダイエットに効果があるともいわれています。

しかし、そのアメリカでジョギングの教祖的存在だったジェームス・フォックスが、ジョギング中に突然死(死因は心筋梗塞)してから状況が変わってきます。

実は、以前、私が勤務していた都内のスポーツクラブで、約3000名を対象に運動中の心電図をとったことがあります。

その結果、驚くことに、約3分の1の方が心臓に何らかの異常所見をお持ちでした。

このことは、このクラブ特有のことではなく、我々日本人が共通に抱えている問題だと思います。

そもそも走るということは、私たちが思っている以上に身体に負荷を与えます。

特に、心拍数(脈拍数)と血圧の上昇が顕著となります。

このため、体調の悪いときにジョギングを行なうと、突然心臓が苦しくなったりすることが起こるのです。

従って、ダイエットに有効であるといわれる有酸素運動も、やり方を誤ると大いに危険な運動となり得ることを知っておく必要はあるでしょう。